うちの子資料:誰かを待つ少女

うちの子 資料
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遠い昔の事のように思える記憶の中、誰かと約束をしたのを覚えている。


いつか再び帰るその日まで、きっとここで待っていると。

だが肝心の相手のことはよく覚えていない。

自分との関係も、姿見も、声さえも。


ただどこか愛しさがある。


また会ったその時には、思わず泣き出してしまいそうな気さえする。

日の沈まないポカポカと暖かいこの場所で、食事も睡眠も必要なくなったこの身体で すっかり忘れたあなたのことを考えて日々を過ごす。


あなたとはやく会いたいという思いはあるけれど、不思議と1人が心細かったり寂しかったりすることはない。


この場所が暖かくて心地良いから…かなあ。





少しの草と僅かな花しか咲いていないこの場所で、今日も少女は待ち続ける。

口元に穏やかな笑みを浮かべて。

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。。


遥か昔に再開することを約束した相手を待ち続ける不老不死の少女です。


相手は物心つく前から一緒に居た同じ村の幼馴染みの男の子です。


この男の子はある日家の事情で隣の国に引っ越すことになります。

お別れの前日に2人で再開の約束をしますが、この約束が直接叶うことはありません。


引っ越しした数年後、男の子が事故にあって死んでしまうからです。



少女の方でもなんやかんやがあって不老不死となり、その後長い年月を経て少女が育った村は壊滅してしまいました。


そこから更に気が遠くなるほどの時が過ぎ、少女の中の人と接していた時の記憶も曖昧になっていきます。

ただ嘗て男の子と交した約束だけはいつまでも覚えていて、今でもずっと同じ場所で待ち続けているのです。



余談



実は死んでしまった男の子。 幽霊となって村まで戻ってきており、今は自分のことを待ち続けてくれている少女の傍に寄り添って過ごしています。


少女が寂しさを感じず、寧ろ暖かみを感じているのは少年のぬくもりがすぐ傍にあるからとかそんな感じです。


少女は生身なので男の子との意思の疎通などは出来ません。

男の子がポルターガイストとか習得できれば頑張ればいけるかも。

sakemila1


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